「長らくお待たせしました。一新して『喜怒哀楽』がオープンしました。皆さんぜひ重箱の懐石料理を、広々としたこのお店でお楽しみください」――サンパウロ市リベルダーデ区トマス・ゴンサガ街にオープンした新店店長の佐藤浩香さん(北海道・55歳)はそう皆に呼びかけた。東洋街で30年以上親しまれてきた日本食レストラン「喜怒哀楽」が7日、トマス・ゴンサガ街に新しくオープンした。
同店は、1988年に創業者である故・松井宮子さんがサンジョアキン街に開店。パンデミック後に同店は閉店していた。18年には30周年記念としてブラジル日本文化福祉協会の建物内に喫茶店「カフェKIDOAIRAKU」を開き、パンデミック中はデリバリー専門になっていた。現在同喫茶店は休業中。
新店では、佐藤さんと息子の勇人さん(31歳・四世)、司さん(25歳・四世)、絢香さん(23歳・四世)、甥っ子の松井瑞樹さん(26歳・三世)を中心に本格的な日本食を提供する。
新店舗内のブラジル式1階には広々とした掘りごたつ席や、カウンターなど40席前後ある。地上階は現在改装中だが来年開店予定で、開けば20席前後のカウンター席となる。木を基調とした日本の家屋や和風居酒屋を彷彿させるような内装で仕上げている。
同店では、昼は重箱に入った「特製重箱弁当」や「スペシャルカレー」「刺し身盛り合わせ」「寿司盛り合わせ」などが提供される。夜は「焼きイカ」や「海老天ぷら」「揚出し豆腐」「ヒラメの姿揚げ」などお酒に合うおつまみが中心に提供される。
「特製重箱弁当」は、メインのおかずに加えて酢の物、漬物、ご飯、煮物、だし巻きたまご、サラダが一つの重箱に入った一品。味噌汁が付く。メインのおかずは、とんかつ、チキンカツ、牛カツ、唐揚げ、大海老フライ、ナス田楽、焼き魚、ハンバーグ・ステーキ、和風ステーキ、刺し身、焼き鮭(塩・味噌)の10種類。値段はメインによって変わるが120~180レアル。
佐藤さんは「豪華な重箱を皆さんで食べることもできますし、ふらっと気軽に一人飲みもできます。ぜひ皆さん弊店の日本食を味わいにきてください!」と呼びかけている。
5日前の要予約で8~20人程度の団体客には、10品ほどが出るおまかせコースも可能。
火曜~木曜日はランチ11時~14時/ディナー18時~21時まで。金曜と土曜日はランチ11時~14時30時/ディナー18時~22時まで。日曜日は11時から15時30分までのランチ営業のみ。電話(11・3132・6083)、店舗住所はRua. Thomaz Gonzaga,22 Liberdade,São Paulo。