ダリアの球根は、開花時期の調整のため、思った以上に繊細な管理が必要のようだ。6月頃から球根の堀上げ、株分け、冷蔵処理による強制的休眠を2カ月間、発芽を促す過程など経て、3月のダリア祭で華麗に咲き誇るという。病気対策も必須で、連作障害にも気を配るとか。15日にある式典では、植え付け指導の武吉さん、管理の奥野さんらが表彰される。
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毎日新聞の報道によれば、先月26日に大阪市で開かれた『第4回ポルトガル語スピーチコンテスト』で、慶応大学一年の久保山潤さんが最高賞を獲得した。なぜ語学学科のない慶応大? と久保山さんの名前を調べてみると、どうやら高校時代に1年間当地へ留学、帰国後も日系人コミュニティに関心を持ち続け、昨年3月には「第1回日伯高校生未来サミット」なるイベントも主催し、在日ブラジル人を含めた約40人で「浜松市の日系コミュニティから見るこれからの日伯関係」をテーマに討論をったとか。日伯をつなぐ優秀な人材の卵のこれからに期待!
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フィリピン・ルパング島で終戦後も遊撃戦を約30年も続けた小野田寛郎さん(享年91)の「お別れ会」が、3月12日に東京の靖国神社「啓照館」で行われる。葬儀は家族だけの密葬だったが、この度は広く一般向け。喪主の小野田町枝さんは「どなた様でもご参集下さいますよう、平服にてご参列を」「供物、供花、御芳志の一切をご辞退申し上げます」と呼びかけている。当地からも旧友の南米通信社の尾和義三郎らが駆けつけるという。小野田農場のある南麻州カンポ・グランデでは初七日ミサがあったが、サンパウロ市でも縁の団体が「お別れ会」をしてもいいかも。
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31日付本紙で紹介した、中野文雄さんが刊行した自分史『子供移民の半世紀』。読者から「どこで買えるのか」との問い合わせの電話が何度かあったが、残念ながら非売品。ただし、現在本紙6面に掲載されている連載「日本の水が飲みたい」が終了しだい中野さんの自分史を掲載することが決まったので、関心のある方はしばしお待ちを。
大耳小耳
ニッケイ新聞 2014年2月5日