ブラジルの軽食の中でも人気の高いコッシーニャだが、サンパウロでは、1キロのジャンボ・コッシーニャを売り出して、話題となっている店がある。
ブラジル人は甘い物好きである一方、「サウガード」と呼ばれる揚げ物好きでも知られている。その中のひとつがコッシーニャだ。コッシーニャは水滴の形で親しまれている食べ物で、ジャガイモとパン粉で作られている。いわゆる、コロッケに近いとも言えるが、具は鶏肉など好みにあわせて様々だ。
そのコッシーニャを、1キロというジャンボ・サイズで作り、6日から売り始めた店がある。それがサンパウロ市北部にあるパダリア(パン屋)、「パネッテリアZN」だ。その高さは辞書の厚みより高く、大型書籍を三つ並べて並ぶほどだ。
この情報を聞きつけたサンパウロの新聞エスタード紙は早速試食を行なったが、サンパウロのレストランのランク付けの権威的存在の同紙の厳しい料理班も、味に対して「こういう企画ものの料理にしては悪くない」との判断を下している。
生地の部分がちょうど全体の半分くらいで具がしっかり詰まってるという。ただ、サウガード特有のクロカンチ(カリッとした歯ごたえ)はなく、ボロボロと崩れやすくなっているという。
このパダリアでは、「10分で完食した人は無料」というキャンペーンを行い、場合によっては賞品としてipadのプレゼントまでを考えているという。
ただ、そういうキャンペーンはあるものの、エスタード紙は同店に行く際には「友人を連れ立って行くべし」としている。一部分食べただけでお腹は十分に膨れるそうだ。
注目のジャンボ・コッシーニャのお値段は32・90レアル。パネッテリアZNの住所はAv.
Eng. Caetano Alvares, 4.740, Mandaqui。電話番号は2236・6000となっている。(6日付エスタード紙サイトより)
1キロのジャンボ・コッシーニャ=10分で食べればただになる
ニッケイ新聞 2014年2月7日