ニッケイ新聞 2014年2月7日
2013年の戦後移住60周年と、15年の修好通商航海条約120周年の記念誌作成に向け、「日伯友好掛け橋協会」(中沢宏一会長)が先月31日午後3時から、宮城県人会館で意見交換会を行った。第1弾としてNEC・ド・ブラジルの元技術者ら約30人が、情報通信網における環境整備の歴史や、日伯技術移転の経緯を確認した。
中沢会長のあいさつ後、ブラジル進出40周年を記念し、08年に撮影された鈴木忠NEC元社長のビデオが上映され、映像のなかで「ブラジル内の通信網が近代化する6、70年代、NECの技術力が上手くかみ合った。経営のブラジル化を目指したことが、情報産業のさらなる普及に貢献できたのでは」と語った。
続いて現在、サンタクルス病院の理事長を務める石川レナト元社長、NECの元エンジニアで掛け橋協会の宮村秀光副会長兼編集長と市川利雄委員ら各人が、全伯を縦断するように整備した鉄塔など、当時関わった事業を振り返った。
NECラテンアメリカの山室信社長の基調講演も行われ、川合昭副会長の閉会あいさつで懇談会は終了。その後は夕食会が催され、盛んに意見交換が行われた。