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バンヂのカメラマン脳死=爆発物仕掛けたのは誰?

ニッケイ新聞 2014年2月11日

 【既報関連】7日夜リオ市で起きたバス代値上げに反対する抗議行動取材中、爆発物で頭部を直撃され、頭蓋骨陥没の重傷を負ったバンデイランテス局のカメラマン、サンチアゴ・アンドラーデ氏が10日に脳死と判定されたと同日付G1サイトが報じた。

 サンチアゴ氏は、バンヂ局で10年間勤務し、2010年と12年には公共交通機関利用者が直面する困難をテーマにした報道で賞を受けた。この経験が、13年に起きたバス代値上げに端を発した抗議行動とその後の報道に駆り立てていた。

 セントラル・ド・ブラジル駅周辺での混乱を撮影したビデオや防犯カメラの映像を解析した警察は、爆発物を持っていた男性と、それを受け取って地面に置き、点火した男性がいた事を突き止めて映像を公開。爆発物を持っていた刺青師は9日に逮捕され、点火した男性の捜査に協力する事を約束した。

 刺青師の弁護士によると、刺青師自身は暴力的な活動団体とは無縁で、爆発物も拾ったものだという。爆発物を受け取って点火した男性とは直接の面識はないが、その男性と関わりのある人物を知っていた。刺青師の弁護士は10日、点火した男性が特定出来た事と、本人とは連絡が取れていないが、その男性も事件の経緯に動揺しているとした上で、情報を警察に通報する予定だと発言。他方、カメラマンの妻は、心無い人々の暴力的な行為で平和な家庭が破壊されたと訴えている。