ニッケイ新聞 2014年2月12日
サンパウロ州内陸部ピラカイア市の貯水池アチバイニャで11日、9日に亡くなった一家6人の一人とみられる45歳の男性の遺体が発見された。同日付G1サイトが報じた。
この男性は、同じダムで亡くなり、10日に発見された5人と同じ家族で、10日には30メートルの範囲にわたり深さ7~10メートルのところに沈んでいた、女性1人、12歳の少年1人、男性3人の一家5人の遺体が潜水士によって発見されていた。男性の遺体は、ブラガンサ・パウリスタのIML(法医学研究所)に運ばれた。
6人はセッテ・ケーダスという名で知られる人工の滝の近くで溺れた。消防隊によれば、ナザレー・パウリスタから来ていた10人のグループが池に入っていたが、水の勢いが強く、岸から遠く離れた地点まで流されたという。この内4人は自力で水から這い上がることができたが、残り6人が溺れて亡くなった。
この貯水池を管理する州水道局(Sabesp)は書面でコメントを出し、事故で亡くなった6人に追悼の意を表するとともに、この場所は柵を設置し、遊泳禁止と記した看板を立てていたとした。
今年に入って、この地域の貯水池や滝、湖で溺死した人は少なくとも15人に上る。ジャカレイー市の貯水池ジャグアリでは9日、55歳の女性と11歳、4歳の孫が溺れて亡くなっている。消防隊によれば、この2人の子供の父親が車を出すとき、誤ってギアを入れて、池の中に突っ込んで停まってしまったためだという。