ニッケイ新聞 2014年2月12日
記録的な猛暑と降雨量の少ない日が続き、連日、サンパウロ州の水事情に関して厳しい報道が続く。11日付アゴラ紙によると、こうした状況の際にはペットの健康にも気をつけないとならないという。特に犬は、体温が上がりやすく調整が効きにくくなる上に、呼吸困難やアレルギー、やけどに注意が必要で、特にやけどは皮膚癌を招く可能性が高いという。パグやブルドッグは特に影響を受けやすいという。こういう状況を避けるためには、定期的に水をやり、できるだけ日陰に居させるのがいいという。例年この時期、獣医科は診療が30%増しになるそうだが、今年は50%増えてもおかしくなさそう。
◎
10日、サンパウロ州第12裁判所は、サンパウロ市中央部ルスにある市有地に、ルーラ財団が「民主主義博物館」を建設にすることや、そのために寄付を募ることを禁じた。この博物館は「ブラジルが長い時間をかけて民主主義を獲得していった歴史を紹介する」ことを目的としたものだが、州裁判所は市有地を「一個人の宣伝行為に使うのは違法」として反対した。展示される歴史観がPT的になれば、PSDB主体の州政府は黙ってないだろう。
◎
ブラジルの若者に絶大な人気を誇るグローボ局の番組「ビッグ・ブラザー・ブラジル」が9日の夜、SBT局の会長みずからが司会をつとめる「プログラマ・ド・シルヴィオ・サントス」に視聴率争いで敗れた。現在83歳にして、当国長者番付で5本指に入るシルヴィオ。3カ月前に皮膚癌を除去したばかりだが、影響力に陰りはなさそうだ。