ニッケイ新聞 2014年1月4日
大晦日恒例の「第43回餅つき祭り」が今年もサンパウロ市リベルダーデ広場で行われ、昨年の約4万人を越える人出で賑わった。リベルダーデ文化福祉協会(ACAL)、在聖総領事館、文協、援協、県連、商議所、アリアンサの共催。持ち帰り用の紅白餅2万袋に雑煮3千杯、合計約2トンの餅が振る舞われ、茅の輪くぐりにも長蛇の列ができる盛況振りだった。
今年初めてやって来たという戸井田祐寿さん(74、二世)は「いつか来ようと思っていた。人が多くてびっくり。これから雑煮を食べます」と胸を躍らせた。
毎年のように来場しているという間部百合子さん(76、二世)は、「サンシルベストレよりも、こっちを優先しています」と笑顔を見せた。
東洋会館での式典ではACALの網野弥太郎評議員会長が「スポーツの世界で日伯の交流が盛んになることは喜ばしい」とあいさつした。2014年のW杯開催に喜びを表し、「リベルダーデという街がただの観光地ではなく、学生の街としても栄えることを期待している」と語った。
リベルダーデ・ラジオ体操会の婦人らは10年以上も前から手伝いに励む人が多くいるという。「数日前から準備をしてきました。今日は朝6時から袋詰めなどしています。毎年同様の賑わいでうれしいね」と笑顔を見せた。
正午過ぎからは今年もテレビ局「グローボ」の中継も行われ、餅つきの実演や小分けする作業が放送され、年末の雰囲気を盛り上げた。