ニッケイ新聞 2014年2月13日
文化省が、2011年からサンパウロ市(以下、サンパウロ市)で始まった花嫁の行進(マルシャ・デ・ノイヴァス)はルアネー法の適用対象となる文化行事とみなし、今年度の行進には、56万8千レアルの補助が出る可能性が出ている。
花嫁の行進は、もともとは16年前にロシアで始まったもので、ポルトガルでも500人が参加する行事に膨れ上がった。サンパウロ市の場合、2012年に行われた行事には36人が参加した。
このイベントへの参加は無料で、12年の場合は12歳から85歳の女性が美容室に集まり、化粧やヘアセットの後、花嫁衣裳を身にまとい、イビラプエラ公園の前にあるバンデイランテスの像の前に移動し、集合写真を撮影。その後はパウリスタ大通りに繰り出すというのがお決まりのコースとなっている。
花嫁の行進の主催者の一人で弁護士のフレッディ・ホス氏によれば、「このイベントはプロテストのためのものではなく、幸福になる権利を旗印に掲げたもの」で「女性の幸福を祝い、婚姻関係の中で女性が持っている力を寿ぐためのもの」だという。
今年の行進は9月21日で、協賛者が得られれば、それに先立つ3カ月間、花嫁衣裳の展示会も開催するという。ホス氏によれば、展示会の開催は必要資金が集まるか否かによって決まるため、具体的な会場や規模などは未定で、巡回形式を採る可能性もあるという。(11日付フォーリャ紙サイトより)