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東西南北

ニッケイ新聞 2014年2月13日

 遅々として進まないサンパウロ市地下鉄の拡張計画だが、12日、5号線にアドルフォ・ピニェイロ駅が開通した。この駅の工事は2009年から始まり、10年の完成予定だったが、完成は3年余り遅れた。しかも当初は13年12月開通という話が、延期が重なり、昨日までかかった。サンパウロ市地下鉄駅の新規オープンは、11年9月の4号線拡張以来2年5カ月ぶりだ。サンパウロ州はこの新駅誕生を記念し、当面、月曜~金曜の10~15時のあいだ、当駅から隣のラルゴ13(トレーゼ)駅までの乗車を無料にすることで、利用を呼びかけている。そういうサービスより、早く次の駅や路線が欲しいが。

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 サンパウロ市が今年から、市立学校の生徒用の無料バス・サービスを減らし、父兄の不満がつのっている。「有料のバンを利用すると月に130レアルかかる」「大通りは子供には危険だ」というのが主な理由だ。これは、市が生徒の交通機関利用を自宅が学校から最低でも2キロ離れた人のみに制限したことが原因だ。これにより、無料バスの利用者が減ったため、サービスを請け負っている業者は経済的に打撃を受け、収入を維持するために奔走しているという。

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 11日のサンパウロ州選手権、サントスは19歳の新星ジェウヴァーニオの2得点の活躍で、コメルシアルに2―0で勝利した。インテルナシオナルから移籍したロンドン五輪のエース、レオンドロ・ダミアンも勝利に貢献した。これでサントスは6勝1分でCグループ首位を快走、全体でも星勘定でパルメイラスと並び、さらに総得点数でも現在サンパウロ州一となっている。