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コリンチャンス=応援団員を取り締まりへ=逮捕者には練習場侵入者も

ニッケイ新聞 2014年2月22日

 20日にはじまった、サンパウロ市市警によるサッカーの不良応援団員の取り締まりにより、今月1日にコリンチャンスの練習場に侵入した男性2人が逮捕された。21日付伯字紙が報じている。

 市警は20日午前4時30分頃、コリンチャンス応援団の母体である3団体(ガヴィオンエス・ダ・フィエル、カミザ・ドーゼ、パヴィリョン・ノーヴェ)本部への立ち入りを強行した。ちょうどこの頃、応援団員たちは、サンパウロ州サンジョゼ・ド・リオ・プレットで前夜行なわれたコリンチャンスの試合からバスでサンパウロ市に戻ってきていたところだった。

 取り締まりの目的は、既に逮捕令状が出されている5人と、捜査中の計11人の応援団員を捕まえるためで、市警はこの日、13人を逮捕して殺人人身保護課に連行した。そのうち6人は、同日中に釈放されている。

 これにより、2月1日にサンパウロ市西部のコリンチャンス練習場に侵入した応援団員のうちの2人、ガブリエル・モンテイロ・デ・カンポス容疑者とタルシシオ・バゼーリ・ジニズ容疑者が逮捕された。ガブリエル容疑者には、今月初めに起きたサンパウロ市地下鉄での窃盗と恐喝罪での容疑もかかっていた。また、ダニーロ・ドス・サントス・ゴメス容疑者は、武器、爆発物、薬物の不法所持で逮捕された。

 一方、市警が今回逮捕し損ねた容疑者のひとり、チアゴ・アウレーリオ・ドス・サントス容疑者は、昨年2月にボリビアで行なわれたリベルタドーレス杯の試合で、信号弾が命中して14歳のボリビアの少年が死亡した件で逮捕された11人の応援団員のひとりだ。

 応援団が行なった練習場への侵入や選手への攻撃はコリンチャンスに衝撃を与え、チーム内ではストの呼びかけが起こり移籍する選手も出たほどだった。侵入者は20人といわれていたが、防犯カメラの大半が作動していなかったためにそれ以上ともいわれている。