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サントスの応援団員死亡=SPFCとの試合後の喧嘩で

ニッケイ新聞 2014年2月26日

 サンパウロ市モルンビー・スタジアムでサンパウロ州選手権のサントス対サンパウロの試合が行われた23日、応援団員同士の喧嘩が起きて死傷者も出たと25日付伯字紙が報じた。

 死者が出たのはサンパウロ市東部の地下鉄ペーニャ駅に近いコンデ・デ・フロンチン大通り(ラジアル・レステ)のバス停で、夜8時頃、車2台で待ち伏せていたサンパウロ応援団員4人が、鉄パイプなどでサントス応援団員2人に襲い掛かった。

 体中殴られ額が割れたまま意識不明となったマルシオ・バレット・デ・トレドさん(34)は、病院に運ばれたが絶命した。一緒にいた少年は頭に怪我をしたが逃げおおせた。マルシオさんは試合観戦後に応援団の施設に立ち寄っており、自宅に帰ろうとして襲われた。マルシオさんには妻と5歳の息子がいた。

 同日は正午頃にも、サンパウロ市南部サコマン地区のアンシエッタ道で応援団員同士の喧嘩が起き、サントス在住のサントス応援団員ルアン・デ・リーマ・クロセさん(22)が銃で撃たれ、下あごにかすり傷を負った。喧嘩相手はバイシャーダ・サンチスタ在住のサンパウロ応援団員というが、ルアンさんは車の同乗者名やナンバープレートを明らかにする事を拒み、相手の身体的特徴も供述していないという。

 スタジアムの警備を担当する突撃隊隊長は、最近の応援団員同士の喧嘩はスタジアムから離れた所で起きる傾向があり、インターネットなどで警官のいない所を指定して集まり、地下鉄の近くや居住地区内で相手を襲う例が増えているという。