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ホーム進入の列車で直撃=職員と口論の妊婦大ケガ

ニッケイ新聞 2014年2月28日

 サンパウロ市中央部パウリスタ都電公社(CPTM)ルス駅で25日夜、優先車両に入ろうとした妊婦が駅職員と口論後、警備員が取り押さえようとしたのを振り切ろうとして、プラットホームに進入してきた列車に直撃されるという事故が起きた。

 27日付伯字紙によると、ナヴァニウデ・ダ・シウヴァさん(38)は、優先車両を利用するため、妊娠中である事を証明する書類を提示して指定場所に行こうとしたが、17歳の研修員が腕をつかんで引き止めた。

 研修員はナヴァニウデさんに書類を再提示するよう要請、ナヴァニウデさんは口論の後に書類を見せたが口論は続き、警備員2人が接近。ナヴァニウデさんが研修員を突き飛ばしたのを見た警備員が「逮捕する」と言い放って取り押さえようとしたため、振り切ろうとしたナヴァニウデさんが後ろに身を引いたところに列車が進入。ナヴァニウデさんは頭を強打し、こん睡状態で入院中だ。

 警察は防犯カメラの映像も解析し、職権乱用と傷害の疑いで職員ら3人を取り調べる予定だ。