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PMDB=「PTとの連立再考したい」=下院リーダーの不満爆発

ニッケイ新聞 2014年3月6日

 民主運動党(PMDB)の下院リーダー、エドゥアルド・クーニャ下議が、ジウマ政権への不満を示し、「労働者党(PT)との連立を考え直したい」との発言を行なった。5日付伯字紙が報じている。

 クーニャ下議は4日、ツイッターで「日が経つにつれ、PTとの連立について再考するべきだと思うようになってきている。なぜなら私たちはPTから尊重されていないのだから」と綴った。

 その発言の根拠は、今年の年頭からの知事選出馬に伴う内閣改造で、空いた大臣ポストにPMDBの党員の就任が断られる状況が続いているからだ。例えば、PMDBは国家統合相の後任にヴィタル・ド・レゴ上議を強く推薦しているが、ジウマ大統領はそれに難色を示している。PMDBはこの改編で5~6人のPMDBの大臣誕生を望んでいたが、現時点では1人も大臣には選出されていない。

 さらにクーニャ下議は「PMDBの下院議員団は連邦政府の内閣の後任候補を指名しないことにした。それらはすべて、ルイ・ファルコンの手にかかっている」とし、PT党首のファルコン氏を皮肉った。さらに、「もしファルコンが我々の決断を、PTがリオ州政府に行なったことと同等に考えないなら、後で痛い目にあうぞ」と綴った。

 リオ州はPMDBが長年強い地盤を持っているが、PTは同州知事選にリンドベルク・ファリアス上議を擁立してPMDB候補と戦わせる意向で、セルジオ・カブラル知事の現州政府からPTの局員を総引上げさせ、PMDBの強い不満を買っていた。

 こうしたPMDBの不満を受け、ルーラ前大統領は昨日、ジウマ大統領と話し合うため、急遽ブラジリアへと向かった。今年の1月以降、ルーラ氏は少なくも4人のPMDBの不満分子から直接苦情を受けていた。

 ファルコン党首はクーニャ下議の発言に対するコメントを避けている。