ニッケイ新聞 2014年3月14日
リオ市西部のヴィラ・ケネディで13日朝、38番目の軍警治安維持警察隊(UPP)設置準備としての制定作戦が行われ、同地区は20分で掌握されたと同日付G1サイトなどが報じた。
UPPは同市の代表的な治安対策だ。最初は麻薬密売組織などが支配する地区に警察や軍を派遣し、密売者や武器、麻薬を一掃。軍や特殊部隊を一時的に駐留させた後、軍警常駐用の施設を設置してUPP発足となる。
11日は変圧器銃撃、12日もバリケードが築かれるなど、約2万2千の住民の間に不安と緊張が広がったVケネディだが、当日は大きな抵抗もなく、250人の警官は20分で同地区を掌握した。UPP設置までの間は、同地区に300人、周辺地区に350人が派遣される。
一方、北部のアレモン地区では12日夜、UPPのコンテナが銃撃される事件が起きた。同地区では1月にUPPと警察署襲撃の容疑者が逮捕された事への抗議行動が続き、11日には2人が負傷。この1カ月で3人の警官が殺害されている。