ニッケイ新聞 2014年4月8日
3日夜、コロンビアのボゴタで行われたリベルタドーレス杯の試合で、ロナウジーニョ・ガウッショの大ファンだという少年がフィールドに駆け込み、警備員らに連れ出されるという騒ぎが起きた。
ボゴタのエル・カンピン・スタジアムで行われたのは昨年の覇者アトレチコ・ミネイロ対サンタフェの試合だ。アトレチコ・ミネイロのロナウジーニョへは、試合開始直後から大きな声援が飛び、大判の画用紙に「あなたはサッカーの神様だ。せめてあなたのシャツを私に下さい」と書き込んでかざすファンなどもいた。
中でも圧巻だったのはロナウジーニョに抱きつきたいと願った少年が後半終了間際にフィールドに駆け込んだ場面で、当然の事ながら試合は中断。あわてて飛び込んだ警備員らに連れ出される少年にロナウジーニョが右手を伸ばして頭をなぜると、少年も左手を伸ばしてロナウジーニョに触れるという場面が、ネットなどにも流れた。
試合そのものは1対1の引き分けだったが、敵地で得点を挙げたアトレチコ・ミネイロが優勢となり、予選リーグが終了してしまう前に決勝トーナメントに駒を進める事を確実にした。
ロナウジーニョは試合終了後、フィールド内を歩いてコロンビアの人々の声援に改めて感謝の意を表明。スポーツTVのインタビューにも、「ここに着いたその瞬間からいつも以上に歓待されているのを感じていた。写真や横断幕なども沢山掲げられていて、本当に嬉しい。こんなに歓待されるなんて考えてもいなかった」と答えている。
南米サッカー連盟は、少年がフィールドに駆け込んでロナウジーニョに抱きついた件についてはビデオなどを検証して対応を考えるというが、同件について関係者は、サンタフェにはお咎めなしで終わるのではと見ている。(3日付スーパー・エスポルテスなどより)