ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | W杯試合日に交通規制=ラジアル・レステの一部で=地下鉄やCPTMは増発

W杯試合日に交通規制=ラジアル・レステの一部で=地下鉄やCPTMは増発

ニッケイ新聞 2014年4月8日

6月12日から始まるワールドカップ期間中、サンパウロ市では、アレーナ・コリンチャンス(通称イタケロン)で試合がある日の会場周辺で、特別な交通規制などを敷く事を決めたと6日付フォーリャ紙が報じた。

イタケロンで行なわれる試合は、開会式もある6月12日の午後5時(ブラジル対クロアチア)、同19日午後4時(ウルグアイ対英国)、同23日午後1時(オランダ対チリ)、同26日午後5時(韓国対ベルギー)、7月1日午後1時(決勝トーナメント第1戦、ベスト16)、同9日午後5時(準々決勝)の全6試合だ。

サンパウロ市がこれらの日を休日とするか否かは未発表だが、少なくとも試合当日は、会場周辺の混乱回避のため、幹線道路のラジアル・レステは、地下鉄アルトゥル・アウヴィン駅手前から環状道路のジャク・ペッセゴの先までの約5キロの区間で試合開始の数時間前から通行規制が行われる。

具体的には、招待客や国際サッカー連盟やブラジルサッカー連盟などの組織関係者、政府関係者と、入場券を購入した障害者といった人以外の車の通行が禁止される。規制区間の通行を希望する車の迂回路等は後日改めて発表される予定だ。

サンパウロ州のW杯運営委員会では、交通規制がある事を知らせる看板をサンパウロ市中央部付近から設置するなどして、車を利用する人に周知を図る意向だ。

ラジアル・レステの通行規制は、最大7万5千人に及ぶ観客の大半に地下鉄や都電(CPTM)を利用してもらうために行われる。当局は、緑と青のゾーンに入る観客は地下鉄、赤と黄色のゾーンに入る観客はCPTMを利用するよう希望しているが、義務ではない。

なお、CPTMは試合当日、ルス~イタケーラ間を20分で走る特急列車を運行。地下鉄は試合開始の5時間前から運転間隔を短くして、輸送力を増強させる。地下鉄とCPTMでは共に特別な警戒態勢も敷く予定だ。

当日はグアルーリョス国際空港から会場までの直通バスも運行される。また、ルス駅には、同駅からCPTMや地下鉄を利用する人向けに、100台分の自転車置き場も新設される予定だ。

サンパウロ市東部の住民は、幹線道路であるラジアルが使えなくなる事と共に、会場周辺の道路網の整備が遅れている事に不満の声を上げている。

なお、現時点では、試合のある日で休日となる可能性の強いのは6月12日と23日だ。聖体日の6月19日と護憲革命の7月9日は休日、6月23日は午後5時からブラジリアでブラジルの試合があるので交通量も減り、商業部門への影響も少ないと見られている。