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強盗被害の妊婦が脳死=顔面撃たれ昏睡のまま

ニッケイ新聞 2013年1月11日付け

 サンパウロ市南部のカンポ・リンポで8日夜、妊娠9カ月の女性が強盗に襲われて顔面に被弾、胎児は助かったが本人は昏睡状態に陥った後、脳死に至るという事件が起きた。
 10日付伯字紙によると、ダニエラ・ノゲイラ・デ・オリヴェイラさん(25)は、8日夜9時頃、車で帰宅し、路上に停車したところをバイクに乗った二人組みに襲われ、車から降りたところで顔面を撃たれた。
 ダニエラさんは病院に運ばれたが、医師達は母親は重体と判断。帝王切開で胎児を救った後に手術を行なったが、弾は脳中心部に達しており、摘出できなかった。ダニエラさんは集中治療室に入院したが、昏睡状態からさめないまま、10日午後、脳死と判定された。
 カンポ・リンポは殺人事件が多発している地区の一つだが、警察は強盗達がダニエラさんはバックの中に武器を隠し持っていると考え、反射的に発砲したと見ている。
 本来は18日に帝王切開で出産のはずだった女児はガブリエラと命名され、経過は良好という。