ニッケイ新聞 2013年1月31日付け
ルーラ前大統領が数日中に連邦検察庁の捜査対象となる可能性が強まったと29日付G1サイトなどが報じた。
メンサロン事件のマルコス・ヴァレリオ・フェルナンデス・デ・ソウザ被告が昨年9月に行った供述を「分析中」だったロベルト・グルジェル検察庁長官が、29日、検察官に捜査を命じる意向を表明したもの。捜査開始は嫌疑のかかっている人物の繋がりを整理し直してからの見込みで、今週中にも検察が動き出する可能性がある。
「検察官は何をどのように行なうべきか知っており、自分が特別な指示を出す事はない」という長官の言葉は、前大統領に不適切な行動ありと確信した証拠ともいえる。前大統領擁護を決めている労働者党(PT)がどう動くかも注目される。