ニッケイ新聞 2014年4月11日
ここ12カ月で給料が35%目減りし、生活苦に直面しているアルゼンチンの労働者達が10日朝からゼネストに入り、公共交通などが混乱、ブラジルからの航空便もキャンセルと同日付G1サイトなどが報じている。
労働者の要求は給与などの待遇改善や減税、年金生活者の生活保障、インフレ対策等で、100万人以上が就業を放棄。スト参加者は公共交通部門の職員やトラック運転手、公務員など多岐にわたり、ブエノスアイレスでさえバスや地下鉄が停止、車やバイクもまばらに見える程度だった。
首都に入る幹線道路は早朝から封鎖され、朝10時の時点で、封鎖を解こうとした警官と労働者の抗争が起き、少なくとも1人が逮捕、警官と労働者各1人が負傷と報じられた。
ゼネストの影響はブラジルでも出ており、サンパウロ州グアルーリョス、リオ州ガレオン、南大河州ポルト・アレグレといった空港から同国に行く便は軒並みキャンセルされている。