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31歳男性を盗撮で逮捕=SJCのショッピングで

ニッケイ新聞 2014年4月11日

 サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市西部のショッピング・コリーナスで9日、女性の下着を盗撮していた31歳男性が現行犯で逮捕された。

防犯カメラの映像によると、問題の男性は、同ショッピングの食のコーナーで注文をしようとしていたミニスカートの女性2人の後ろに近づき、少しかがみながら、携帯電話で2度、下着を盗撮した直後、警備員に取り押さえられた。

同件を担当する市警警部によると、この男性については同様の行為に気づいた別の女性からの被害届が出ており、1週間ほど前から捜査に乗り出していた。

逮捕された男性はほとんど毎日ショッピングに顔を出していたといい、容疑者逮捕のニュースを見た女性達が、「私も同じ容疑者から同じような被害に遭った」と警察に申し出ているという。

9日には、警備員に取り押さえられる直前に被害に遭った2人連れの少し前にも被害に遭った女性がいた事が防犯カメラの映像から判明。この時点での被害者は4人とされたが、10日にはさらに5人の女性が警察に通報してきており、警察も被害者の数はさらに増えると見ている。

警察は男性とその父親から事情聴取を行うと共に、男性の携帯電話とCDなどを押収したが、逮捕された容疑者にはこれといった精神的な問題はなかったという。

盗撮や女性の体に触るといった痴漢行為は軽犯罪とみなされ、通常は投獄されない。今回の男性も事情聴取後に自宅に帰る事を許されており、同容疑者に対する懲罰は罰金刑か社会奉仕といった類のものとなると見られる。この手の犯罪は繰り返す人が多いのに、精神的な問題がないとの判断が下るのに納得がいかないとか、自宅に返してよかったのかと言い出す人も出てきそうな事件だ。(9、10日付G1サイト、10日付エスタード紙などより)