ニッケイ新聞 2014年4月15日
「別にブラジルに魅力を感じているわけじゃない」と言う金田さんだが、当地在住歴は早や5年。バールのガルソンとこなれたポ語で雑談する姿はすっかり現地人だ。
地元の大学の法学部を卒業した。「普通に就職してもつまらない」と20歳で音楽の道へ。地元で友人とライブ活動をした後、海外留学を決意。09年にタツイー・コンセルヴァトリオ音楽学校に入学した。
「学校から寮までは徒歩1時間半。初めはコンクリートの上で寝た。劣悪な環境だった。水の出ない時は、皆雨で体を洗っていてすごいと思った」と、当地の学生の逞しさに感心も。
昔の仲間が皆音楽を断念した中、夢は「音楽をやめないこと」という。今はリベルダーデに住み週1回学校に通いつつ、地道に音楽活動を続ける。近々ブラジル人の友人とバンドを組む予定とか。「名が知れたら別の国でも活動したい」。トレードマークの野球帽の下から笑顔をのぞかせた。
なお、17日に青木カナさんが主催する「ジョイント・ライブ」(12日付け詳報)にも出演予定。ギターのレッスン、演奏出演の希望は金田さん(電話=11・98425・5978、Eメール=shjknd@gmail.com)まで。(阿)