ニッケイ新聞 2014年1月8日
年末にブラジル滞在中の大学の恩師と食事をすると、大学教授でさえも当地の文化ビザ取得の手続きが煩雑で、あやうく長期滞在をあきらめかけたと嘆いていた。当地留学の際に、必要な書類が多く、卒業免状の有効化の手続きが複雑でお金がかかることについて本紙でも紹介している。こんなにも、当地での研究活動のための滞在が困難では、両国の活発な交流や有効な研究実践は期待できないではないか。観光ビザ等をなくすと同時に、学術交流の手続き簡素化を進めて欲しいものだ。
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体感温度が50度を超えたと話題の観光地リオで年越しをしたら、「コルコバードのキリスト像で入場チケットに何時間も炎天下で待たされて…」とあちこちで観光客の不満が耳に入ってきた。W杯を目前に控えてこの調子で大丈夫だろうかと心配に――。ちなみにキリスト像に登る市電の駅がある公園には、日系人家族が営むお土産屋さんがある。その名も「ジェイト・ブラジレイロ」。その店名のとおり、ブラジル流にすべて前向きに、楽天的になれ、予定外のことも「これも旅のうち」と楽しめたら、素敵な旅の思い出ができるかも。