ニッケイ新聞 2014年4月17日
14日に南大河州で遺体で発見された11歳の少年失踪事件に関し、警察は少年の父親と継母を殺害容疑で15日に逮捕した。16日付伯字紙が報じている。
南大河州トレス・パッソス市在住のベルナルド・ウグリオーネ・ボウドリーニ君(11)は4日から行方不明になり、14日に同市から80キロ離れたフレデリコ・ベストファレン市の雑木林でゴミ袋に入れて埋められた遺体が発見された。
この事件に関し、警察は6日に行方不明の通報を行なったベルナルド君の父親で医師のレアンドロ・ボウドリーニ容疑者(38)と、継母のグラシエリ・ウグリーニ容疑者(32)を殺害容疑で逮捕した。
警察はレアンドロ容疑者の証言に矛盾があるとして、当初から疑っていた。同容疑者はベルナルド君は4日に近隣住民の家に泊りに行ったと証言していたが、グラシエリ容疑者はその日、フレデリコ・ベストファレン市に向かう道でスピード違反で捕まっており、その車中でベルナルド君の姿が目撃されていた。
警察は捜査の過程で浮かび上がってきたグラシエリ容疑者の友人のエデルヴァニア・ビルガノヴィク容疑者(40)を尋問、同容疑者は関与を否定したが、最後は遺体の埋葬場所に案内した。警察はこの3人が殺害を行ったとして逮捕、現在は動機などを調査中だ。
ベルナルド君は昨年末に裁判所に駆け込み、継母に虐待され、父親も面倒を見てくれないから他の家族と住みたいと訴えた。2月には実母側の祖母が自分が養育してもよいと言ったが、裁判所が父親のもとに帰した。
実母のオジライネさんはベルナルド君が4歳のときにレアンドロ容疑者が勤務する病院で死亡したが、警察は今回の事件とは無関係と見ている。
ベルナルド君の行方捜索は市民によるキャンペーンも行なわれたほど強い関心を集め、15日に行われた葬儀にも多くの人がつめかけた。