ニッケイ新聞 2014年4月17日
今週末4月20日の日曜日はイースター。ブラジルではイースターは「パスコア」といいます。ブラジルはカトリック教徒の多い国ではありますが、今ではイースターは宗教的な意味合いを超えて、一種のイベントとして楽しんでいる様です。かなり前からスーパーマーケットやお菓子屋さんは卵チョコでいっぱい。街中が卵とウサギで溢れています。
昨年は、まだ息子が産まれていなかったこともあり、またこの復活祭の由来は何となくは把握しているもののどう楽しんでよいのかいまひとつよく分からなかったので、特に何をするということもなくこのイベントを素通りしてしまいました。今年もいつも行くスーパーがパスコアの飾りで溢れる様になると、今回はこの卵チョコを買って息子とパスコアを楽しんでみたくなりました!大人用の洒落たものから、おもちゃ入りのものまで大きさも種類もメーカーも様々で迷いましたが、オーソドックスな男の子のおもちゃ入りのものに決定。Menino(男の子)と書いてあります。ちなみにブラジルでもハローキティは人気があり、キティちゃんのもありました。
国によって復活祭の行事は異なる様ですが、ブラジルではパスコアの日曜日がある週の金曜日は祝日で学校などがお休みなので、こどもたちは前日の木曜日に学校でパスコアのイベントをします。この日は、学校で作ったウサギの耳をつけて顔にウサギのおひげを描いた学校帰りのこどもたちをよく見かけます。カトリック教徒は、パスコアの金曜日には肉を食べず、土曜日にミサに行きます。
一般的には、パスコアの土曜日に親たちは家のどこかに卵チョコを隠して、こども達は翌日日曜日のパスコアの日に卵チョコを見つけるそうです。また、パスコアの時期に家族や友人達と卵チョコをプレゼントし合ったりもするそうですよ!息子はまだ小さくて卵チョコを探せないので、形だけのプレゼント。中からどんなブラジルおもちゃが出て来るかは、日曜日のお楽しみです。
プロフィール
竹内 香苗(たけうち かなえ)。愛知県出身のフリーアナウンサー。約10年間過ごしたTBSでは『はなまるマーケット』『朝ズバッ!』などに出演。夫のブラジル赴任に伴い12年に同局を退社し、ホリプロに所属。同年11月よりサンパウロ市に滞在している。