ニッケイ新聞 2014年4月18日
バイア州軍警が15日にスト入りし、軍も出動したが、商店やスーパーなどの強奪などが連続的に起きていると16、17日付伯字紙や各紙サイトが報じた。裁判所は16日にすぐに勤務に戻るよう命じたが、同日夜の総会で継続が決まった。
州政府の要請を受け、16日にはパトロールなどの任務に当たるために軍の兵士計8千人を派遣する事が承認され、同日中に同州内の主要都市での任務を開始した。
だが、軍警ストに乗じた犯罪は各地で起き、サルバドール市内では17日未明も、数人のグループがカルサーダ地区の家電用品店の入り口を車で壊し、商品を強奪。ファゼンダ・グランデⅠでも朝5時頃、スーパーに押し入った強盗団が商品を強奪後に放火して逃げるという事件が起きた。
16日夜は、コスメ・デ・ファリアス地区住民が同地区のスーパーの商品を根こそぎ奪うという事件が発生。ブロッタス地区では3軒のスーパーが被害に遭い、カマサリでは現金自動引き下ろし機爆破事件も起きた。
15日午後7時~16日午後7時に起きた殺人事件被害者は19人。14日の殺人事件被害者は6人だった。市警では、殺人事件の増加が軍警ストと関連しているか否かを調べている。
サルバドール市では商店強奪やレストランの客などを一斉に襲う強盗、破壊行為などで50人が逮捕された。
また、同州第2の都市のフェイラ・デ・サンターナでは殺人事件が15件、強盗殺人が2件、警察に抵抗して殺されたケースが4件起き、計21人が死亡した。
軍警は部課長クラスのみが対象の特別手当を全員に求め、その他の調整も休職警官にまで適用するよう求めているが、同州政府は、予算が許す枠をはるかに超えるため、応じる事は出来ないとの意向を表明している。