サンパウロ市西部ヴィラ・レオプルジーナのサンパウロ州食料保管センター公社(Ceagesp)構内で14日朝マニフェスタソンが起き、建物や車が焼かれ、1人が警備員に撃たれるなど計6人の負傷者が出る騒ぎとなった。15日付伯字紙が報じている。
今回のマニフェスタソンは、Ceagesp内に出入りする車の駐車料課金がはじまった翌日に起こった。乗用車やトラックの料金は4時間あたり4~6レアル、1日利用すると50~60レアルとなっていた。
混乱が起きたきっかけは、料金を払ってもゲートがあかず、外に出られないと痺れを切らした人たちが不満を漏らし始めたことで、その一部が午前10時頃、管理棟のガラス戸を割り、内部に侵入。門の脇のキャビンやクレーン車、運搬車などに火をつける、農機具を破壊するなどの行為も行いはじめた。食料管理部に侵入を試みようとした一団は、警備員ともみ合いとなった。
その後、軍警が現場にかけつけたが、事態の収拾に時間がかかり、ゴム弾なども使って鎮静化したのは12時頃だった。この間、敷地内の建物にも火がつけられ、警備員5人と構内で働く作業員が負傷した。作業員のウェリントン・ワシントン・ドス・サントスさん(23)は腹部に被弾したが、病院で手術を受け、命に別状はない。
ルイス・クラウジネイ・ガルヴォンさん(47)によると、マニフェスタソンの一団はおよそ200人で、その多くが顔を隠していたという。Ceagespはこれを「略奪行為」として強く非難している。
また、この騒動の結果、15、16日に行なわれる予定だった、一般向けのフェイラは中止された。
Ceagespは世界で3番目の規模となる70万平米の敷地を誇り、1日5万人が出入りする市場で、年間取引額は60億レアルに及ぶ。
Ceagesp=駐車料金課金で破壊行動=建物などに放火、負傷者も
ニッケイ新聞 2014年3月18日