ニッケイ新聞 2014年4月24日
W杯開幕まで50日を切ったが、世界40カ国のホテルの料金を比較するサイト「Trivago」によると、4月に入ってからの試合開催地のホテルの料金は、年頭より軒並み値下がりしているという。
例えば、7月13日に決勝戦が行われるリオデジャネイロ市では、2人部屋の平均料金が、1月の一泊1441レアルより43%値下がりし、816レアルになっている。ホテル料金の値下がりは全国的な傾向だが、値下がり率は開催地や試合の内容によって異なる。
6月12日にブラジル対クロアチアの開幕戦が行われるサンパウロ市では、775レアルが621レアルで20%の値下がりに止まったが、翌13日にスペイン対オランダの試合が行われるサルバドールでは、947レアルが636レアルに33%値下がり。サルバドールでは6月20日のスイス対フランス戦も1031レアルから681レアルに34%下がっている。
また、最も値下がりしたのは、リオデジャネイロで6月18日に開催されるスペイン対チリ戦で、1519レアルから729レアルへと52%も値下がりした。
関係者によると、こういったホテル料金の値下がりは、当初の宿泊予想客数が余りにも過剰だった事や、国際サッカー連盟(FIFA)公認の旅行会社であるマッチ・サービスなどが事前に差し押さえて部屋が開放された事などによるものと見られている。
リオデジャネイロ市の場合、1月の時点でマッチ・サービスが差し押さえていた部屋は全体の9%に上ったが、4月に入ってからはその割合が4%に減っている。同社では今月末もまた、新たな差し押さえを行うか、新しく開放する部屋があるかの情報を公開する予定だという。(23日付フォーリャ紙より)