コラム　オーリャ！

ニッケイ新聞　２０１３年１２月６日

　いよいよ、サッカーＷ杯の組み合わせ抽選会が行われる。本番間近な雰囲気が漂ってきた。日本代表の心強い応援団になるであろう各地の日系団体は、キャンプ誘致に関してまだ静観といった印象だ。抽選の組み合わせにより試合会場が決まるので、これからだ。
　キャンプ誘致には日系企業の存在も欠かせない。例えば、北東部マセイオに日本代表が拠点を置く場合でも松原ホテルがある。おそらく日本食が提供され、バスタブでお風呂気分が味わえるのでは。日本での当たり前を当地でも体験できる。選手らがブラジルであることを忘れさせるような、移民が築き上げた土台があるに違いない。
　「日系人のためにも勝利を」と、選手・関係者らに思わせるような歓迎、多大なサポートを期待したい。日本人顔負けのコロニア版「おもてなし」精神を発揮する時だ。（祐）