メンサロン=さらに4被告に刑執行命令=コスタ・ネット下議がまた=議員辞職で2度罷免避ける=コレアは医師活動継続希望
ニッケイ新聞 2013年12月7日
連邦最高裁は5日、メンサロン事件の被告4人に対し、即刻の刑執行を命じた。11月12日に出た16人の被告に対するものに続く命令の後、4人の中のひとりで現職下院議員のヴァルデマール・コスタ・ネット被告(共和党・PR)は議員辞職を宣言した。6日付伯字紙が報じている。
今回、刑執行となったのはコスタ・ネット被告をはじめ、元下院議員のペドロ・コレア被告(進歩党・PP)、同じく元下院議員のカルロス・ロドリゲス被告(共和党の前身の自由党・PL)、元農業銀行副頭取のヴィニシウス・サマラネ被告の計4人。コスタ・ネット、コレア、ロドリゲス3被告は刑期が8年未満のため、昼間の外出許可(セミ・アベルト)が認められる。サマラネ被告は刑期が8年を超えているため認められない。
最高裁からの命令が出た直後、コスタ・ネット被告はPRのルシアーノ・カストロ氏に電話をかけ、自身の辞表を読み上げることを許可した。ルシアーノ氏が読んだ辞表によると、同被告は、「最高裁では再審議の機会さえ認められない」と不満を漏らし、服役中のナタン・ドナドン氏が罷免を免れて起きた社会問題や「司法と立法の摩擦が再び起きることは避けたい」として辞任することにしたという。同被告は「私は身に覚えのない罪のために服役する」ともつづっている。
コスタ・ネット被告は、1977年に父が市長をつとめていたサンパウロ州モジ・ダス・クルゼスの市政入りしたことを契機に政界入りし、90年にサンパウロ州連邦下議に初当選。92年にフェルナンド・コーロル大統領の罷免を支持した後にPL党首に就任した。下議にも4期連続で当選した。
だが、2005年にメンサロン事件の関与が指摘され、罷免を恐れた同被告は一度下議を辞任、翌2006年には告発も受けた。だが、同年の下議選挙で当選し、以来2期に渡り下議をつとめていた。
なお、コスタ・ネット被告ら4人は、5日のうちに同裁判の被告の大半が収監されているブラジリアのパプーダ刑務所に収監された。
またコレア被告は、セミ・アベルトを活かして、現在行っている医師としての活動の継続、さらに自身の拠点があるペルナンブーコ州レシフェでの服役の希望を最高裁に対して行っている。同被告は2006年に議員を罷免されている。
これによって、刑が執行されていない被告は、ロドリゴ・トレンチーノ、ジョアン・パウロ・クーニャ、ペドロ・ヘンリの3被告と、癌闘病中で自宅での服役を希望、今週、医師の診察を受けた告発者のロベルト・ジェフェルソン被告、刑執行直前にイタリアに逃亡したエンリケ・ピゾラット被告となる。
ジョアキン・バルボーザ最高裁長官は、現職下院議員のヘンリ被告に対する刑執行を近日中に命じる予定で、ロドリゴ・ジャノット連邦検察長官の意見を待っている。