ニッケイ新聞 2013年12月10日
写真=晩年の西村俊治さん
ブラジル日本移民史料館では、移住105周年および史料館開館35周年を記念し、一連の企画展示を行っている。着物展や半田知雄展などに続き、12月11日から2月28日までは、「ジャクト農機」創業者で、農業発展に貢献した西村俊治企画展示を行う。
案内のため来社した森口イグナシオ忠義同史料館運営委員長は「移民として渡伯し、企業家として農業に貢献して名を残した西村氏のこと知るために、ぜひ足を運んでください」と呼びかけた。
西村氏は1932年に渡伯し、38年にポンペイアに西村鉄工所を開業。49年にジャクト農機株式会社に改組し、79年には世界初となる大型コーヒー自動採取機を開発し、ブラジル農業の発展に貢献した。
教育にも力を注ぎ、82年にポンペイア農業技術学校を設立した。同校は現在、サンパウロ技術大学(FATEC)ポンペイア校シュンジ・ニシムラとなり、運営がサンパウロ州政府へ移った後も、名前が受け継がれている。