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東西南北

ニッケイ新聞 2013年12月12日

 米国のタイム誌が11日に発表した今年の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」には、フランシスコ法王が選出された。この「パーソン〜」は全世界を対象として、その年に最も話題となり影響力のあった人物を選ぶものとして世界的に注目されているが、1927年に選出が始まって以来、初めて南米出身者が選ばれたことになる。なお、ローマ法王としてはヨハネ23世(1962年)、ヨハネ・パウロ2世(1994年)についで3人目の選出となる。また、フランシスコ法王とこの座を争ったのはアメリカ当局のスパイ疑惑を暴露し、ブラジルをも騒動に巻き込んだエドワード・スノーデン氏だった。
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 10日未明、サンパウロ市南部パライゾーポリスのファヴェーラで火災が起きた。火は午前4時頃にドトール・ジェロニモ・デ・カンポス・フレイレ通りの家から起こり、約2時間20分後に消し止められたが、この火災で約1千人のファヴェーラ住人が家を失った。火災の原因そのものは現在も不明だが、消防隊によると、「路上に廃車などが多く放置されており、火災現場に近づくのが難しかった」と語っている。
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 サッカーの全国選手権1部で12位だったポルトゲーザが一転、2部降格の危機にさらされている。それは、同チームのミッドフィールダー、エヴェルトンが、出場停止処分中に2試合に出場していたことが発覚したため。もしスポーツ裁判所が、その間にあげた1勝分の勝ち点(3点)と違反による減点1の計4点が引かれると、17位のフルミネンセに抜かれることになる。