ニッケイ新聞 2013年12月13日
サンパウロ州サントス市元市議のサンドラ・レジーナ・マシャド・アランテス・ド・ナシメント・フェリントさんの息子のオクタヴィオ君(15)とガブリエル君(13)の2人が11日、「サッカーの神様」ペレから7最低賃金の養育費を受け取る権利を得た。
サンドラさんは、1964年8月24日にサンパウロ州グアルジャー市で生まれた。サンドラさんは27歳の時、「自分はペレの娘だ」と主張し、認知を求めた。この要求は遺伝子鑑定などを経て、1996年5月に認められ、苗字に「アランテス・ド・ナシメント」を入れ、父親としてのペレの名前や父方の祖父母名も入った出生証明書も発行された。
サンドラさんは2006年に乳癌で亡くなり、オクタヴィオ君とガブリエル君は父親のオゼアス・フェリント氏と一緒に住んでいる。2人は現在、ペレの後を追い、パラナ州のサッカークラブで練習を重ねているが、一家の弁護士は、サンドラさんがペレの娘だと認知される前の一家は貧しく、2人も幼少時は基本的な必要さえ事欠く生活をしてきたという。今回の判決で、2人の少年は毎月4746レアルずつを受け取る権利を得た事になるが、ペレ側の弁護士が上告する可能性はまだ残っている。
ペレ自身やフェリント一家は共に、同件に関するコメントを避けているが、サンドラさんの妹のフラヴィア・クルツさん(36)は裁判なども起こさなかったのに、2002年にペレの娘である事が公表された。ペレには、公に知られている子供が3人(ケリー・クリスチーナ、エディーニョ、ジェニフェル)いるが、それ以外にも、セレステ、ジョシュアと呼ばれる双子の息子もいるという。(12日付G1サイトより)