ニッケイ新聞 2013年12月25日
上院のレナン・カリェイロス議長が、18日に自身の植毛手術のために軍用ジェット機を利用してペルナンブーコ州レシフェに行ったことが発覚し、空軍への報告を迫られた。レナン議長は23日、斉藤準一空軍総司令官への報告書で「植毛手術のために軍用ジェット機を使うのは違法なのか」と質問し、「必要ならば3万2千レアルの使用費は返還する」と語ったが、この金額の計算方法は不明だ。自身の植毛が公に発覚した上に、職権濫用の意識もないことも露呈してしまったレナン議長。「政界浄化」が叫ばれた1年をなんともお粗末な形で締めくくってしまった。
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22日夜、南大河州ポルト・アレグレ都市圏のノーヴォ・アンブルゴの路上で遊んでいた6歳の少年が、乗用車に乗っていた2人組の男性が放った銃弾を頭に受け死亡した。周辺にいた男性1人も脚に負傷しており、2人共流れ弾を受けたとの見方が強い。警察によると、現場付近は麻薬取引にも使われており、麻薬密売にからんだ人物を襲おうとした事件と見られている。目的だった人物は逃げおおせた模様。こうした犯罪に罪のない子供が巻き込まれるのは心が痛い。
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ジウマ大統領が23日、クリスマス用のテレビとラジオの政見放送用に国民へのメッセージを録画し、激動の年だった大統領3年目の実績報告を行った。ここでは、医療政策の「マイス・メージコス」や貧困対策の「ブラジル・セン・ミゼリア」などについて語られている。大統領は24日、水害被害の大きなエスピリントサント州に飛び、被害者を見舞った。