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9位=転換迫られる援護協会=法規制の厳格化に対応

ニッケイ新聞 2013年12月25日

 サンパウロ日伯援護協会にとっては様々な転換を迫られた年だった。「公益団体認定」がないと莫大な課税をされ、協会存続が危機にさらされる状況であり、認定継続は経営陣にとって最優先事項となっている。
 そのために100%SUSのサンミゲル・アルカンジョ病院は9月から診療を開始した。当初から赤字覚悟の事業だったが想定を上回る赤字額となり、改善努力が必至となっている。中長期療養型病院のグアルーリョス病院は来年にも建設開始の見込みだ。
 ブラジル政府の社会福祉法人に対する法的規制の厳格化に対応するため、7月に会員に対する医療面での特典を廃止したこともコロニアとしては大きなニュースだった。
 一方で、今年は日本国際協力財団の神内良一理事長からは資金援助1億円が送金された。来年は「福祉と医療を切り離す」との方向性に沿い、約3億446万レという予算で大型事業に投資が行われる。援協にとっては、引き続き変化に富む一年となりそうだ。