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生長の家=宝蔵大祭をイビウナ聖地で=先亡諸霊235万柱祀る

ニッケイ新聞 2014年4月25日

本殿前の広場で焼香する信者のみなさん

本殿前の広場で焼香する信者のみなさん

 生長の家ブラジル伝道本部」(村上真理枝理事長)による最大の年中行事「第58回宝蔵神社大祭」「イベロアメリカ・アンゴラ・全伯第30回流産児無縁霊供養塔供養祭」が、13日にサンパウロ州イビウナ聖地で行われた。

 1957年4月に大国主命を主神とする宝蔵神社がイビウナに建立されて以来、宝蔵神社大祭は毎年開催されている。

 全伯各地から大型バス153台、その他バンや乗用車が約1千台以上連なり、約1万2千人が全伯各地から参拝に訪れた。なかには中南米やスペイン、ポルトガルなどからの参加者もみられたほか、インターネット越しにも1万2千人が儀礼に参加した。また約1200人が準備や会場整理等に協力した。

 235万7043柱(ちゅう)の亡くなった信者やその縁者の氏名を記した霊牌(紙片)が届き、前日から全員の名前が読み上げられ、丁重に合祀された。本殿前の広場に3基の屋外大画面装置が設置され、9時半には信者で埋まった。

 まずフランサ・シルヴァ・マリオ・ガブリエル講師が先祖に感謝を捧げるこの行事の意義について説明した。宮浦準治ラ米教化総長が開会の言葉を述べ、「儀式の重要さを肌身で感じ、持ち帰って伝えてほしい」と語りかけた。

 会場の全員で「聖歌」を斉唱し、宇宙浄化の祈りを捧げ、全伯の代表が拝殿に集まって本殿の扉を開けた。招神歌、祈願文に続いて先亡者諸霊が呼ばれ、聖経「甘露の法雨」を全員で厳かに唱えながら焼香をして霊を慰めた。

 昼食をはさみ、産児無縁霊供養塔供養祭が行われた。広場以外にも、宿泊棟など、施設内至るところが参加者で埋め尽くされ、スピーカーを通し聞こえてくる講師の導きに従って聖経読誦した。

 20年通い続けているというグアルーリョス市在住のフランシスコ・ドウラドス・アマロさんは「先祖供養ができてうれしい。ここへ来ると古い友人たちにも再会できる」と語った。

 青年部会でボランティアを申し出たというダニエラ・メロさんは8歳から信徒として参加している。「ここへ来て愛を捧げることで喜びが返ってくる」と笑顔で答えた。