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MTで狂牛病発生の疑い=中国との輸出交渉に新障害

農務省がマット・グロッソ州で狂牛病が発生した可能性があると発表した事で、中国への牛肉輸出交渉に新たな障害が生じたと26日付フォーリャ紙が報じた。
狂牛病は牛の脳に空洞が出来て海綿状になる病気で、中国は、2012年にパラナ州の牛への狂牛病感染が確認されて以降、ブラジル産牛肉の輸入を停止していた。
国際獣疫事務局(OIE)はパラナ州の例は突発的なものと理解し、ブラジルの牛肉の安全性には問題ないとしたが、中国は今も輸入停止措置を撤廃しておらず、ブラジルからの検査官派遣要請は4回とも無視している。
一方、市場ではブラジル産の牛肉は現在も香港を経由して中国本土に入っていると見ている。香港への牛肉輸出は2012年から急増し、現在の輸出量はロシアを抜き世界第1位、そのシェアは実に24%に上っているが、中国側はこれまでも様々な形で輸入停止措置撤廃を先延ばししてきた。
このため、関係者は7月の周近平国家主席来伯の際に輸入停止も発表されると期待していたが、新たな感染牛発生疑惑の報道に関係者の間に懸念が広がっている。