次なるターゲットを求めてネットサーフィンしていたら、食指を惹かれる1店が。店名はブラジルっぽくて耳に残る『Oba』。メキシコ、タイ、イタリア、ブラジル料理と随分手を広げているが、お味はいかに? さっそく行って確かめるべし!
地下鉄コンソラソン駅からテクテク歩くこと10分。素朴な概観の同店は、内装もカラフルで手作り感あふれていて感じがいい。
特別コースメニュー・メキシコのタコス、バイーアのフェイジョアーダのセットを注文、出てきた料理を見て「おや?」と目を見張った。お洒落な装いと遠慮がちな少量の盛り付けが、リベルダーデ界隈にありふれた庶民風とはかけ離れた雰囲気を醸し出している。値段は一人分で約50レアル。
さらに海老のスープを一口すすると、なんともいえない複雑な味わいが口に広がった。気になる塩加減も合格だ! どの辺がバイーア風なのか現地のフェイジョアーダを食べたことのない隊員には不明だったが、ピリ辛風味はばっちりだ。タコスの具一品一品もうまみが溢れ、もはやタコスが小麦粉製なのすら気にならない。
当地に珍しい「風味で味わう」式の料理に喜んでいると、隣に座っていた外国人のところにシェフらしき人物がやってきた。「ペーラペラペラ…」と英語が随分ネイティブ風だ。盗み聞きした所、国外をあちこち旅行して回っていたメキシコ人のよう。同店の料理に漂う〃非ブラジル感〃の源泉は、外国人シェフのなせるワザだった。
レモングラス入りの「タイピリーニャ」に別の隊員は顔をしかめていたが、多国籍ミックス料理は味わい深くて手裏剣3つ!
◆ Oba
【営業時間】昼は火~金が正午~午後3時、土日は午後1時~4時半。夜は火~木が午後7時~11時半、金土は午後8時~午前1時まで
【住所】Rua melo alves, 205, jardins
【電話】11・3086・4774