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ジゼレが2年ぶりブラジル舞台=話題満載の今回のSPFW

ニッケイ新聞 2013年11月2日

 10月28日から開催されていたサンパウロ・ファッション・ウィーク(SPFW)14年秋冬コレクションは1日に幕を閉じたが、10月31日のショーでは、ブラジルが生んだ超有名モデル、ジゼレ・ブンチェン(日本では「ジゼル」)が登場し話題を呼んだ。1日付伯字紙が報じている。
 南大河州出身で現在33歳のジゼレは、世界のモデルの長者番付で2005年以来現在に至るまで首位の座を守りつづけている、世界で最も有名なブラジル人の一人だ。米国の有名アメリカン・フットボール選手トム・ブレイディの妻としても、米国でもきわめて有名。現在は米国ボストンを拠点に活動を行っている。
 ジゼレがブラジルのファッション・ショーに出演するのは2年ぶりということもあり、会場となったサンパウロ市西部ヴィラ・ロボス公園は護衛30人がつく厳戒態勢となった。ジゼレの登場は、この日のショー最後の午後8時で、ブラジルブランド、コルッチのコレクションをまとい、同じくブラジルの人気モデルであるイザベラ・グラールらと共に2度登場。詰め掛けた観客からの熱い拍手を浴びた。観衆の中にはジェラルド・アウキミンサンパウロ州知事の姿もあった。
 「ブラジルに戻れてうれしい。ここにいると素晴らしい熱気を感じることができる」とジゼレはショーのあと語った。だが、多忙をきわめる彼女のブラジル滞在はわずか6時間で、1日にはボストンに戻り、コルッチのキャンペーン活動を米国で展開する。
 この日のSPFWはジゼレの他にも、ペドロ・ロレンソやロベルト・フラガといった世界的に活躍するデザイナーのコレクションが登場。現在まだ22歳の俊英のロレンソは1930〜40年代の世界的なブラジル人女優カルメン・ミランダをイメージした華麗な内容で話題を集め、フラガのコウロ(なめし皮)を使った冬服も好評を呼んだ。また、デザイナー、リノ・ヴィラヴェントゥラのコレクションでは女性モデル2人がキスを交したことで会場が騒然となった。