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保健省=加工食品の塩分量を制限=製造会社と合意書交わす

ニッケイ新聞 2013年11月6日

 パディーリャ保健相とブラジル食品工業協会(Abia)は5日、加工食品の塩分の含有量を減らすことを定めた4つめの合意書に署名した。同日付アジェンシア・ブラジルが報じた。
 ブラジルでは一般的に国民の塩分摂取量が多く、それを抑えることが目的。塩分を多く含む食品を摂取し続けることは、高血圧や心臓疾患といった慢性病を引き起こす要因となる。
 2011年、同省とAbiaはインスタント麺、パン類、バゲットなど加工食品16種類の塩の含有量を4年間で段階的に減らすという合意書に調印しており、翌12年には調味料、スープ、シリアル、マーガリンも追加した。
 例えば小さなサイズのバゲットの場合、塩分の量を10%減らすことを目標にしており、2012年には531グラムに、14年には430グラムに制限するといった具合だ。
 合意書によれば、世界保健機関が推奨する、一日に摂取する塩分の量は5グラム以下だが、IBGE(地理統計院)のデータではブラジル人の場合、一日に平均12グラムと2倍以上を摂取しているという。2011年の調べではこの数字は9・6グラムで、そこからまた増えたことになる。
 2011年に実施された調査によれば、5万4000人以上、成人人口の22・7%が高血圧を患っている計算になる。