ニッケイ新聞 2013年11月13日
リベルダーデ歩こう友の会(高木ラウル会長)は2日、「第59回レジストロ灯籠流し」に参加する1泊2日のツアーに出かけた。参加者37人が灯籠流しに参加、レジストロの移民史料館や-鍾乳洞を楽しんだ。
正午過ぎにリベルダーデ広場を出発した一行は、午後5時前には灯籠流し会場のベイラ・リオ広場に到着した。それぞれが必要な数の灯籠を購入し、中には3基買い求める参加者も見られた。
その後、隣接する移民史料館を見学し、灯籠流しへ。リベイラ川を緩やかに流れる色とりどりの灯籠に見入り、夕食はカキやマンジューバなどの自慢料理を楽しんだ。
サンパウロ市在住で、初の灯籠流しを経験した砂田栄作さんは「日本文化の雰囲気を味わえ、先祖を弔えてよかった」と話した。
10時半の花火が祭典の終了を告げ、会場近くのホテルで一泊。翌朝は午前6時半から20人前後が参加し、40分間早朝ウォーキングも。
朝食を済ませ、同市西のエルドラド市にある鍾乳洞「カベルナ・ド・ジアボ(Caverna do Diabo)」へ。約600mのコースをガイドの説明を聞きながら1時間弱かけて回った。
何千年もの時代を経て出来上がった雰囲気と、あぐらをかいた人間の形や馬型の鍾乳石、カテドラルを思わせる空間をガイドが次々と紹介し、自然が作り出したそれらの造形に参加者からは感嘆の声が漏れた。
30年前に訪れたことがある徳力啓三さんは「以前は観光用に歩道、手すりなどがなかった。ずいぶんと楽しめる仕様になった」と喜んだ。
現地を午後3時に出発しリベルダーデに10時頃到着。それぞれが帰路についた。