ニッケイ新聞 2013年11月15日
連邦直轄区パラノアで11日、夫婦喧嘩の後に、夫から山刀で切りつけられた女性が、左前腕部と右手首、左足切断という大怪我をするという事件が起き、軍病院で接合手術が行われた。
被害者と夫は日頃から口論やケンカが絶えず、11日も11時過ぎに口論が始まった。ところが今回はいつもとは様子が違い、夫が刃物を持ち出し、妻に切りかかった後に逃走した。
通報を受けて駆けつけた消防の救急隊は当初、片腕と片足切断と病院に伝え、パラノアの病院に搬送したが、病院側は自分達では対応しきれないと判断し、ヘリコプターで軍病院に移送。軍病院では、3組、計12人の医師による接合手術が10時間かけて行われた。
13日付の報道によると、接合手術は成功し、女性自身も、「歩く事も娘を抱く事も出来なくなったと思っていたけれど、今は手も足も元通りの場所にあり、歩けるし娘も抱ける」と喜んでいる。手が専門の整形外科医、パウロ・ケイロス医師によると、当面は氷で冷やすなどの処置が必要だが、骨の接合は完璧で、20日以内に始まるはずのリハビリで腱や筋肉の機能が回復すれば、70〜80%の機能回復が見込まれるという。
警察によると、夫は酒好きで、クラックの常用者だが、刃物を振り回すようなケンカは起きた事がなかったという。同区保安局によると、同区内で今年8月までに登録された家庭内暴力による被害は1万件に上る。(11、13、14日付G1サイトより)