ニッケイ新聞 2013年11月15日
IBGE(地理統計院)によれば、9月の小売業界の売上は前月より0・5%伸びて7カ月連続の成長となったが、7月は前月比2・1%増、8月は同0・9%増だったことをふまえると減速気味だと14日付エスタード紙が報じた。
ただし第3四半期は第2四半期比で3・2%伸びており、前四半期比で4・2%伸びた2012年第1四半期以降、最も良い数字となった。専門家は、9月の売上減速はドル高による、食品、飲料、家電製品などを中心としたインフレが原因とし、第4四半期の売上は停滞するとみている。
9月の食品、飲料、煙草等の売上は、小麦価格の高騰に派生するフランスパンや麺類の値上がり等により前月比0・6%増にとどまった。食品価格は10月も上昇中で、売上減速は加速気味だ。
家具・家電業界でもドル高が響き、「ミーニャカーザ、ミーニャ・ヴィーダ」政策の対象者への5千レの補助金支給も功を奏さず、前月比で0・2%減となった。
自動車・二輪、関連部品の売上は前月比で5・1%減だが、建設資材は比較的好調で前月比0・8%増、前年同期比で10・1%増を記録した。