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月極めビ・ウニコ運用へ=バスや電車が乗り放題に

ニッケイ新聞 2013年11月22日

 【一部既報】サンパウロ市のハダジ市長、サンパウロ州のアウキミン知事が21日、230レアルで1カ月間(31日)市営バス、メトロ、CPTMの電車を利用できる「ビリェッテ・ウニコ・メンサル」を、今月30日から運用することを市役所でのセレモニーで正式発表した。20日付フォーリャ紙、21日付G1サイトなどが報じた。
 230レのうち、110レが市、120レが州の収益となるが、「メンサル」の発行に伴い、サンパウロ市の場合、これを含む「ビリェッテ・ウニコ」政策で、交通システムへの補助金が年間4億レ支出されることになる。
 なお、この「メンサル」は、バスだけ使用する場合と、メトロと電車のみを使用する場合はそれぞれ140レで購入できる。呼称は、バスのみのカードは「BMO」、メトロと電車のみのカードは「BMT」、両方のカードは「BMI」。
 現在ビリェッテ・ウニコを使ってバスと電車を乗り継ぎ利用した場合、4・65レアルかかる。BMO、BMTの場合は47回以上、BMIの場合は50回以上使えば元が取れることになる。
 このカードの発行はもともとハダジ市長が選挙時の公約に掲げていたもの。BMOのみの運用は先に発表されていたが、BMIの料金が決まったこともあり、SPトランス社のサイトへの申し込み数は21日昼の時点で14万人を超えた。今後もこの数は増えると見込まれている。
 同市長は発表の場で、「メンサル」発行により、「(公共交通機関のが)単なる通勤手段だけでなく、市内の色々な場所への移動に使われるようになる」と話した。
 利用希望者は同社サイトでの申し込みが必要。15日までに申し込んだ人は、30日までに40カ所の同社の窓口で受け取ることができる。
 最初の「メンサル」発行は無料だが、再発行には1回の利用料金(現在3レ)7回分を払う必要がある。通常のビリェッテ・ウニコの残額を「メンサル」のクレジットに移すことはできない。
 なお、不正を防ぐために「メンサル」には利用者の顔写真を掲載。通常とは違う時間帯の利用はモニタリングされる。