ニッケイ新聞 2013年10月1日
もしサンパウロ市民が外国で子供を産む、あるいは亡くなれば、出生届や死亡届はどこに出すことになるのか——。そんな見出しの短い記事が、9月25日発売のヴェージャ誌サンパウロ版に掲載されている。
「ブラジルのように、全ての国が外国人の子供にその国の国籍を与えるわけではない。生まれた国によっては、子供が無国籍にならないよう、きちんとブラジルの市民権を申請する必要がある」。このような冒頭で記事は始まっており、サンパウロ市で唯一この種の申請を受け付けている中心部セー区の登記所では、今年前半の6カ月間に1372人の出生証明書、64人の死亡証明書が発行されたという。
そのうち、出生児が最も多かった国は米国で320人、その次が日本で202人、ポルトガルが87人、スペインが66人、英国が63人と続いている。死者が最も多かったのは日本で24人、米国19人、英国3人、ボリビア2人、カナダ2人だった。