ニッケイ新聞 2013年10月2日
7月24日に初のリベルタドーレス杯優勝を決め、12月18日からモロッコで開催される国際サッカー連盟(FIFA)主催のクラブ世界選手権に向けて夢を膨らませていたはずのアトレチコ・ミネイロ(通称ガロ)で、ケガ人が続出している。
クラブ創設105年にして南米一の栄冠に輝いた同クラブは、リベルタドーレス杯の準決勝、決勝を、敵地で負けてホームで勝つという粘り強さを見せ、ミナス州ベロ・オリゾンテのミネイロン・スタジアムを歓喜の渦に巻き込んだ。
ところが、そのガロの町に魔女が解き放たれたかの如く、ケガ人が続出し、クラブ世界選手権出場不能な選手まで出始めているのだ。
クラブ選手権出場不能と宣言されたのは、9月30日の練習で左ひざの十字靭帯断裂を起こした左サイドのリシャールソン。その他に同選手権出場が危ぶまれているのは、9月26日に左太ももの筋断裂を起こしたロナウジーニョ・ガウッショだ。
ロナウジーニョの筋断裂は、練習前の時間つぶしにチームメイトとボールを使って遊んでいた時に起きた。本人は何かがはじけたような音が聞こえたというが、さほどひどい痛みではなかったため、練習に参加。翌日になって痛みがつのり、検査をして太ももの付け根の筋が切れているのが確認された。本人は、ケガからの回復は早い方だからクラブ選手権には参加可能と言っているが、ガロのリベルタドーレス杯優勝などに大きな役割を果たしてきた同選手のケガは皆が案じ、ジウマ大統領からのメッセージまで届いたという。
それ以外の選手でケガが報じられているのは、右足を痛めて対サントス戦に欠場したディフェンダーのレヴェルで、3日のポンテ・プレッタ戦も欠場が決まっている。
アルゼンチンからの選手、ダトロは右ふくらはぎ、右サイドのミシェルも右足首を痛めており、1日にはチームドクターのロドリゴ・ラスマル氏が記者会見に出席し、各選手の状態を説明した。(1日付グローボエスポルテなどより)