ニッケイ新聞 2013年10月2日
現在サンパウロ市南部でモノレールによる地下鉄17号線の建設が急ピッチで進められているが、これに関し近隣住民から苦情が出はじめている。同線は高さ約20メートルの巨大なコンクリートの柱に支えられ、その上を車両が走ることになるが、その柱がロベルト・マリーニョ大通りを中心に急増し、街の景観が明らかに変わってきた。これまではなかった線路に風景を遮られることになった住民は「窓を開けたら目の前をモノレールが走るなんて嫌だ」などと不満を漏らし、引越しを考えている世帯もあるという。同線はコンゴーニャス空港とモルンビー・スタジアムを結び、14年末開通予定だ。
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9月28日、ハダジサンパウロ市市長はラジオのCNB局の番組内で「もし可能ならば市庁舎までバス通勤してみたいが」と語った。それを受け、1日付アゴラ紙は中央部パライゾの市長の自宅からお茶の水橋の市庁舎までの通勤時間を割り出したが、それによると5106—10号線のバスと徒歩、待ち時間まで含めて計32分になる。バス通勤は安全を考慮した市長の周囲が許さないといい、市長は毎日車で16分かけて通勤している。
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9月29日、サンパウロ州アラサリグアマで行なわれたセルタネージョの人気ドゥプロ、ムニョス・エ・マリアーノのショーで、演出効果に使っていた花火が観客席の方に飛んでしまい、16人が負傷。6人が病院に運ばれた。ムニョスとマリアーノの2人は書面で詫び、「いつも最大限安全に花火を使っているのだが」と語った。だが、この会場では、火器の使用は承認されていなかった。