ニッケイ新聞 2013年10月3日
写真=既に貫禄すら感じさせる20歳のジャケリーネさん(Foto: Divulgacao/Octavio D’Avila)
ブラジルで最も美しい女性を決める今年の「ミス・ブラジル」コンテストで中西部マット・グロッソ州(以下麻州)出身のジャケリーネ・デ・オリベイラさん(20)が選ばれた。11月にロシアのモスクワで開かれるミスユニバース世界大会に、ブラジル代表として出場する。
昨年からミスコンに出場し始めたこのジャケリーネさんはなんと、出場した過去5回のコンテストを総なめしている。参加し始めたきっかけに、最初のコンテストの4カ月前に最愛の父親が亡くなったことと、「神の思召し」を挙げる。
「父は私に、ブラジルで一番美しい女性になるって言ってた。もうここにはいないけど…。私を支えているのは彼で、特別の輝きを与えてくれているのだと思う」
生まれ故郷は州都クイアバから218キロのロンドノーポリス。そこでのミスコンテストで優勝を果たしてから、ブラジリアで開かれたグローボ局主催の「ミス・ブラジル」、トルコで開かれた「ミス・グローボインターナショナル」の各コンテストで優勝する快進撃。このたびの「ミス・マットグロッソ」で優勝し、9月28日にベロ・オリゾンテで開かれた「ミス・ブラジル」コンテストに出場、見事1位に輝いた。
本人いわく、「花道でのパフォーマンスが決め手になったのでは」とのこと。「とても落ち着いてできた。いつもの練習のような感じで、思い通りにできたわ」と、余裕たっぷりだ。
ジャケリーネさんはミス・ブラジルとしての活動がある間はサンパウロに滞在し、週末だけ故郷に帰る生活を送った後、ミスユニバースコンテストに向けた準備に集中する。「スピーチの練習と英語のブラッシュアップ、花道でのパフォーマンスの練習にささげるわ」と意欲を漲らせる。
ジャケリーネさんはマット・グロッソ生まれとしては初のミス・ブラジル。マット・グロッソ連邦大学の農業環境工学部の学生で、現在はコンテスト出場のため休学している。ミス・ブラジルとしての活動の一部として、ダウン症の人々のインクルージョン教育や、麻州のプロモーションなども行うという。(2日付G1サイトより)