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第37回サンパウロ国際映画祭=18日から各シネマで=国内外350作品以上を上映

ニッケイ新聞 2013年10月8日

 今月18日から31日までサンパウロ市各地で行われる「第37回サンパウロ国際映画祭」の詳細が5日、シネ・セスキで正式発表され、イベントの実行委員長レナタ・デ・アルメイダさんは、6月の〃抗議の波〃(マニフェスタソン)に関連づけ、「映画祭では、あらゆる視点のマニフェスタソン(表明)をする」と説明した。
 「皆がマニフェストをする権利がある。でも、それを邪魔してはいけない。ファシズム寄りになってしまうから。私たちにもマニフェストをさせてほしい」と続けた。
 今回オマージュするのは、ネオレアリズモとイタリア喜劇の流れに社会性を盛り込む作風が特徴のイタリアの映画人エットレ・スコーラ監督(82)。本人は映画祭に出席しないが、50年来の友人だった故フェデリコ・フェリーニ監督に関するドキュメンタリー「Que Estranho Chamar-se Federico」が映画祭の最終日に上映される予定だ。
 イビラプエラ公園では、ドイツ映画「賢者ナータン」が26日に無料で公開されるほか、「映像と音の美術館」では「シャイニング」「時計仕掛けのオレンジ」などで有名なスタンリー・キューブリック監督のオマージュ展を開催。その他、韓国人のパク・チャヌク監督を招き、「オールドボーイ」(2003年)が上映される。
 映画を上映する場所は20カ所以上で、上映される作品は国内外の350作品以上。サンパウロ市のジュッカ・フェレイラ文化局長は、「長編映画の多さ、一般には出回っていない映画関連の文献に接することができるのが、この映画祭の魅力」とアピールする。
 なお、映画祭終了の翌日11月1日にはアニャンガバウーでスペシャルセッションが開催され、チャーリー・チャップリンの作品「サーカス」が野外映画として上映される。バックミュージックは、サンパウロ市立劇場のオーケストラが生演奏する。
 チケット販売は12日から開始される。詳細は公式サイト(37.mostra.org/home/)で。(6日付フォーリャ紙より)