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ニッケイ新聞 2013年10月8日

 アチバイア野球クラブの代表を務める辻修平さんによれば、リエンゾ選手の母・マガリさんのように、規律や責任感を養うため、親の意向で野球を始める非日系の子どもは多いのだとか。「中には野球についてあまり知らないで入って来る子もいる。そんな彼らが、プレーを楽しめるように、競技を好きになってくれるように努めるのが私たちの役目」と辻さん。秋山勇技術部長も「日本式に根性論で怒鳴り散らせば、ブラジル人は嫌になって止めてしまう。褒める6割、叱る4割。これが大事」。
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 上海で8社を経営する片岡寛さんは、「現地人じゃないと関係性の中に入っていけない」と、営業には中国人を多く起用している。彼らをうまく使うポイントは給与体系で、給与にかかわらず真面目に働く日本人には固定7割・歩合3割で支給。一方の中国人には固定3・歩合7でモチベーションを刺激するとか。
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 ボウリング界にも日系人の活躍がみられるようだ。日本女子ボウリング機構主催のレディースツアーに参戦しているシンチア・クリスティーナさん(27、三世)。昨年は年間賞金ランキング7位と健闘。トーナメントはインターネットのユーストリームで生中継されており、ブラジルでも視聴可能だそうだ。